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「ラーメン大好きK池さん」的ブログ

byへたれカイジ

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華麺亭

黒豚なんこつらーめん 700円

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鹿児島の郷土料理の一つである「なんこつ煮」。鹿児島独特の甘辛い醤油味と、舌の上でほぐれる程に柔らかい食感が大好きな方も多いのでは?実はこの料理、ラーメンのトッピングに使用している店も数件ある。中でも代表格である老舗で修行を積んだ方が独立し、特徴的な手法を織り込んだ品を供する店を開いた。店名は「華麺亭」。その特徴が名にもよく表れている。

当店のベースは豚骨と鶏ガラを主軸に、たっぷりの玉ねぎを加えて煮込んだもの。動物系の旨味はしっかりと効きつつも、玉ねぎ由来のほのかな甘みが後味の良さを演出した、「鹿児島ラーメン」ならではのあっさりとしたベースである。

そしてこれを調味するのが、店名の由来ともなっている「カメノテ」のエキスを合わせた醤油ダレ。店名の「かめんてい」は、この貴重な甲殻類の名ををもじったもの。耳慣れない種類であろうが、それもそのはず。見た目の無骨さとは裏腹に、極上のダシをとる事ができる高級品なのである。

「それを贅沢にもラーメンに?高いのでは?」

普通に仕入れていればそうであろう。しかし、これを採取するのは何と店主ご本人。わざわざ遠方まで出向き、危険な岩場に足を踏み入れて採ってくるのだとか。

この店主の情熱を感じる醤油ダレで軽めに調味したスープは、飲み口こそベースの透明感があるが、その後で濃厚な潮の香りが広がってくる。塩気としては柔らかいのだが、荒波にも動じないカメノテならではの力強いダシを、揚げネギ・ニンニクで一層引き立たせているので、あっさりとした中にもインパクトを受けるだろう。動物系のダシに、煮干や鰹節等の魚介系ダシを合わせるのはよく聞くが、当店のものはまた一つ違った味わいである。

修行店のものとは似て非なるものに仕上げているこのスープに合わせるのは、ツルリとした啜り心地だがスープがよく絡んでいる中太ストレート麺。モチモチとした食感が楽しめるが、やや伸びやすくもあるので、ゆっくりと食べる方は固めで注文されてみては?

トッピングは黒豚使用のなんこつ煮をメインに、たっぷりのモヤシと薄切り玉ネギ、そして嬉しい誤算を感じる2枚のチャーシューと盛り沢山。流石は有名店での仕込みから調理まで任されていた店主、このなんこつ煮は一品メニューとしても食べたくなる程の出来栄えである。麺と合わせるのは勿論、お腹が許せばご飯も是非とも。ただしこのなんこつ煮、一つだけご注意を。箸で荒く掴もうとすると、折角のスープにタレが染み出てしまうのである。それはそれで違う味を楽しめるが、もし気にされるのであれば別皿で注文を。

修行店と見た目こそほぼ同じではあるが、決め手の食材一つで新たな段階へと昇華させている一杯。




あ、うん、えっとね、お世辞じゃなくて美味かったっすよ、店主(汗)←話しかけられてしどろもどろでした

名前だけは結構前から知っていた(?)当店、久々にラーメン食いに行くから新規開拓すっか~とテキトーな気持ちで訪問してみました。

ところで前述の「カメノテ」、皆さん知ってます?私は自作ラーメンに燃えている、あの方が食材に使用(確か、醤油ダレに使ってたんだったかな?)してらっしゃったのしか覚えがないっす。なので、昔は旅館の女将だったおかんに聞いてみると、

「あぁ~1回だけ使った事があるよ。すっごい良いダシがとれたのよ。昔は市場にたまに置いてあったけどね~、採る人が少ないのか、なかなかTイヨーとかじゃ見ないわね~。」

ふーん…でもラーメンだし、そこまで分かりゃしないだろーと思ってました。んでまぁ食ってみたら…ああ゛~、ホントに良いダシ出てるわぁ~って感じでした(汗)なんちゅーかね、塩気はちゃんとあるんだけど「塩分」による塩気じゃない、みたいな。

その立役者である「カメノテ」については店主曰く、

「(修行店と)同じじゃ悪いからね、一つでも違うもの使わなきゃ、って思いましてね。」

なんだとか。んで、冷凍庫から4粒取り出してきて

「コレくらいで、Y形屋ストアーじゃ300円位するんですよ。」

とも(汗)へえ~…店主、それをわざわざ採りに行くとはかなりの努力家だなぁ←面倒を避けるための努力は一人前

そんなこんなでしばし談笑。私が「美味かったですよ(←結構マジ)と言うと、

「あっ、いや、ホントですか!?お世辞でも力になります!」

…ま、信用感ゼロなのはいつもの事だ(汗)近くに「珍萬」とかもあるけど、頑張ってほしいっすな、店主。

ちなみにコチラ、トッピングメニューに「なんこつ(300円)」があったので、「W黒豚なんこつらーめん」もできますよっ(爆)




華麺亭
鹿児島市下伊敷1-4-8
11:00~15:00
18:00~21:00
定休日 日曜の夜の部
by hetarekaiji | 2011-12-10 23:33 | へたれカイジのラーメン紀行